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モデルハウス#03温熱環境観察日誌 2023年冬

本日は分譲モデル03が完成して、はじめて最低気温を観測した11月18日に床下エアコン(暖房)のスイッチを入れた際の様子をお届けします。

 

 

2023年11月18日  朝


ナッカデザインの事務所がある広島県福山市に北からの冷たい空気が流れ込む週末の予報が出た、11月13日からウキウキしていた観測隊は、11月18日の朝10℃以下のタイミングで分譲モデルハウスの観測へ行きました。

 

計測のスタート時の外気温は9℃。

恒例の日が当たっている外壁と影の外壁の温度差のチェックからスタートです。

同じ南面で比較しやすい箇所があったので早速計測!!

 

日が当たっている箇所の表面温度26.7℃

影の箇所の表面温度9.5℃

 

この結果でも分かるように太陽の熱エネルギーは、冬には暖かさをもたらしますが、夏には猛暑になるため暮らしの中で日射遮蔽の工夫はこれからもっと必要になります。

 

 

玄関戸 イノベストD50 樹脂複合枠


熱貫流率0.95[W/(㎡・K)]の玄関戸は、YKKのイノベストD50 樹脂複合枠になります。

屋外側の玄関戸の表面温度は7.4℃

無暖房の室内側の表面温度は14.5℃

 

ちなみに室内側の青い部分の温度、気になりますよね??

 

安心してください!!

ちゃんと計測しております ^^

 

 

温度の低い青い部分でも11.6℃でした。

 

日射取得のみの室内温度


11月18日、朝9時半の温度計の様子です。

室内に入った瞬間空気の暖かさは感じますが、足元の冷たさを感じたので温度を測りました。

 

この時間に一番低かった床の表面温度の場所は、北側にある階段室の踏み板で表面温度は13.3℃でした。

 

 

床下エアコン設置付近


今回のモデルハウスでは、冬の暖房設備に床下エアコンを採用しました。

床下エアコンの特徴は、床下空間に温風を送ることで床下から家全体を温める暖房方式です。

 

気になる稼動前の床下エアコン付近の表面温度

 

青く表示される箇所は、24時間換気の給気口があるため外気温の約9℃が室内に入ってきていることが良く分かります。

 

ちなみにエアコン本体の温度は稼動前なので11.6℃でした。

床下エアコン稼動!!


この日は、最高気温がさほど低くない予報だったので、床下エアコンを21℃の自動運転設定でスイッチを入れました。

 

床下エアコンは、床下からゆっくり温めるため寒いと感じる前にスイッチをONにして蓄熱させることをオススメしております。

 

稼動中の床下エアコンは、11.6℃から13.1℃になり温風が出始めたタイミングで床が徐々に赤く変化しました。給気口からの冷気がどんどんエアコンに吸い込まれ床の表面温度が緑から赤やオレンジの暖色に変化する様子は観察のしがいがありました。

同日、午後の計測


午前10時半から約3時間が経過した、温度観測を午後1時半からスタートしました。

 

 

午前中に感じなかった大きな変化では、玄関で靴を脱ぎ床を歩き始めた2歩目で床の暖かさを感じました。

幸せと感じた床の表面温度は20.3℃でした。

 

 

次に、この暖かく幸せな気分にさせてくれた床下エアコンの様子が気になり観察、しっかり仕事をしていました。

 

そして気になったのが床下エアコンから流れる暖かい空気の流れと温度でした。

まずは、LDKの床下エアコンから一番近い床の表面温度

 

こちらは、21.3℃でした。床下エアコンの温風は見えないのですがサーモカメラで赤い箇所を追っかけていき、計画通り床に設けたスリットから出ていました。

※手動でスライドして、一緒に追っかけてみましょう

ほかの箇所に設けたスリットも気になったので計測♪

【ナッカモデルハウス#03 ~スリットから出る暖気特集~】

床で一番冷たかった場所


午前中の計測で一番低かった階段室の踏み板は表面温度は13.3℃から16.7℃に

ちなみに・・・・

 

2階ホールに設置してる夏用エアコンは稼動してません。

同日、日没後の観測


日没後の観測は午後1時半から5時間経過した18時半からスタートしました。

このときも玄関で靴を脱いで2歩で幸せな暖かさを感じ、床下エアコンの働きを監督しに行きました。

ちなみに幸せをあたえてくれる床の温度は、21.2℃でした。

日没後の興味ポイント


今回の観察で一番のベストショットがこちらです。

ちなみにグレーのドレープカーテンはコディネーターが大好きなブランド、瀬戸内デニムさんの『SD507 Light Gray』です。

 

ベストショットの理由は日中は、窓からの日射取得で分かりにくかった窓際の床スリットからの対流がサーモカメラで確認出来たからです。

同じく隣の床スリットから上昇し壁が蓄熱してる様子

 

 

 

今回、2023年冬の第一弾は主に床下エアコンが稼動しての温度変化でした。

次回の気になる観測結果のテーマは『寒い日の床下エアコンオフにしてみた』を予定しています。

それより観察してみたいことができれば、予定を変更して投稿させて頂きます

m(_ _)m

 

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