新年度がはじまり、2022年度の事業報告をする中に、ZEH(ゼッチ)の実績報告があります。
今回は、ZEH(ゼッチ)事業報告をまとめた際の感想と、これから家づくりをお考えの方に知って頂きたZEHや省エネ性能について解説したいと思います。
ZEH(ゼッチ)とは、高い断熱性能と高効率な設備でエネルギー消費を抑え、太陽光発電等による再生可能エネルギーを導入することにより、住宅運用時の年間一次エネルギー消費量を実質ゼロ目指した住宅運用の仕組みをZEH(ゼッチ)といいます。
このZEH(ゼッチ)住宅の運用にあたっては下記の条件があります。
※令和5年4月時点
・地域区分が6地域の外皮性能(UA値)は、0.6W/㎡・k以下
・再生可能エネルギー(太陽光システム)を除く一次エネルギー消費量の削減率20%以上
・再生可能エネルギー(太陽光システム)を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上削減
以上が必須です。
ZEH+(ゼッチプラス)の運用になるとZEHより高い基準値と仕様が求められます。
ZEHの必須定義から異なる点は、
①【外皮性能の更なる強化】※地域区分6地域は0.5W/㎡・k以下
②【高度エネルギーマネジメント】※HEMSにより、住宅設備の制御が可能であること
③【 電気自動車活用のための充電設備】※発電した電力を電気自動車等に充電できる設備を車庫等に設置すること
①~③の内いずれか2つ以上を導入すること
ZEHと同じカテゴリーにあるのが、LCCM(エルシーシーエム)住宅があります。
LCCM(エルシーシーエム)とは、建設時、運用時、廃棄時において出来るだけ省CO2に取り組み、さらに太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、住宅建設時のCO2排出量も含めライフサイクルを通じてのCO2の収支をマイナスにする住宅運用の仕組みです。
日本は将来、LCCM(エルシーシーエム)住宅の運用も見据えています。
住宅の省エネ性能について
日本の省エネ法に基づいた、建築物の省エネルギー性能を表示評価するBELS(ベルス)があります。
ZEH(ゼッチ)住宅の運用には、このBELS(ベルス)の評価が必要です。
BELS(ベルス)の評価方法は、5段階あり表示される星の数で省エネ性能がひと目で分かるようになっています。星の数が多いほど省エネ性能が高いです。
星の数は、BEIの数値が元になります。BEIの計算方法は建築物の用途、大きさ規模によって計算プログラムが異なります。戸建住宅の場合は、外皮性能・一次エネルギー消費性能を計算し、BEIの数値が小さいほど、一次エネルギー消費量が少ない建物で省エネ性能の評価が高くなります。
実績報告の感想とナッカデザインのこれまでの取り組み
昨年までのZEH実績報告は、第三者機関がZEHの基準となる、断熱等級5以上(6地位域のUA値0.6W/㎡・k以下)、再エネを除く一次エネルギー消費量の削減率20%以上を満たしてる住宅であること証明するベルスの評価を受けた建物のみがZEHの実績報告対象でした。
しかし、2022年度から『ZEH基準の水準の省エネルギー性能を確保した住宅の実績報告』が新たに加わりました。
これによって一般に方でも分かる、再生可能エネルギー(太陽光システム)を載せていないくても、一次エネルギー消費量がおさえられている、G2やG3などの断熱等級5以上(6地位域のUA値0.6W/㎡・k以下)の家がどれくらい建てられているか?が分かるようになりました。
これはエネルギー価格が高騰するこの時代に、エンドユーザー様が、家を維持するために必要なエネルギーの燃費を知れる良い取り組みだと思います。
こういった家を維持するために必要なエネルギーの燃費の表示は、先進国では当たり前で日本でももっと普及すると良いと思っています。
ナッカデザインが推奨してきた、
太陽光システムより経年劣化が遅い、家(器)の断熱・省エネ性能を最大限に高め一次エネルギーの消費を抑えれる暮らしにプラスして、再生可能エネルギー(太陽光システムなど)に頼る
家を維持するために必要なエネルギーの燃費を知ることは、省エネ住宅、エコハウスの大切なポイントの一つです。
ナッカデザインでの住宅省エネ性能の計算方法
ナッカデザインでは、住宅の省エネ計算を日本で使用される省エネ性能(BEI)計算以外に、パッシブハウスが採用しているPHPPでも消費エネルギーを計算します。
PHPPの入力は非常に細かく、窓の入力を例に挙げると、窓枠のU値、ガラスのU値、日射取得率、ガラスと窓枠のヒートブリッジ係数、窓枠と躯体(外壁)間のヒートブリッジ係数の入力が求められます。
PHPPで入力し計算したエネルギーの収支と省エネ性能を、わかりやすくに見える化した物が「建もの燃費ナビ」です。
これから現在のH28省エネ基準が、2025年4月予定で省エネ基準適合義務化がスタートし、2050年に全ての住宅で実質ゼロエネルギー化実現目標に向けて更に変化していきます。
これから住宅の購入・リフォームや建築を考えている方には知って頂きたい情報で、住宅会社選びの際に家の省エネ性能は比較する大切なポイントです。
省エネ性能の話しが、出来る出来ないも会社選びや担当者選びの一つだと思います。
実際にナッカデザインに来場される方は、家づくりの相談をいろんな会社さんを回られて、高性能な家は良いのは理解出来る、しかし注文住宅を建てるうえで一番大切なポイントを知りたい方、小屋裏エアコンや床下エアコンを導入するポイントを知りたい方がご相談に来場されます。
これからを見据えた住宅の省エネ性能や世界レベルのパッシブハウスの話を聞いてみたい方にオススメなイベント情報が・・・5月6日7日の2日間で3つのテーマを題材にした『家づくりに役立つ勉强会』を加茂のモデルハウスで開催します。
5月6日午前開催【パッシブハウスに適した土地選びセミナー】
家を建てる際にかかせない『土地』。土地を選ぶ際にどんな条件で選ばれますか??
例えば・・・分譲地内などで周辺環境が同じ場合に、どの区画を選ぶとパッシブハウスや省エネ性能が高いエコハウスに有利なのか??などを解説します。
また、所有の土地がある場合でもどのように配置して敷地条件を活用していく方法が分かるセミナーです。
【開催日】
●5/6(土)
【時間】
●10時~ ※所要時間:1時間半程度
【開催場所】
●福山市加茂町中野952付近 ※ナッカデザインモデルハウス
5月6日午後開催【家づくりに役立つお金の話】
これまで数多くの家づくりに携わってきたスタッフがお伝えする家の総額についてのお話です。
金額が抑えられる家は、実は〇〇だった!!家づくりにかかる費用と家を維持するためにかかるメンテナンス費用、各社でことなる家の価格と価格の表示方法を解説を聞くことで、家の価格を比較検討しやすくなります。
【開催日】
●5/6(土)
【時間】
●14時~ ※所要時間:1時間半程度
【開催場所】
●福山市加茂町中野952付近 ※ナッカデザインモデルハウス
5月7日午前と午後で開催【床下エアコンと小屋裏エアコンを解説】
2020年から増えてきたご要望で『床下エアコンと小屋裏エアコン』の設置があります。ナッカデザインのある備後地域で『床下エアコンと小屋裏エアコン』を施工している住宅会社は、正直少ないです。
『床下エアコンと小屋裏エアコン』の設置を検討される方に知って頂きたい、住宅性能のポイントとしくみ、設置後のエアコンの使い方などを知って学んでいただける解説セミナーです。
【開催日】
●5/7(日)
【予約時間帯】
●10時~ ※所要時間:1時間半程度
●14時~ ※所要時間:1時間半程度
【開催場所】
●福山市加茂町中野952付近 ※ナッカデザインモデルハウス
【予約方法】
電話でのご予約
☎ 084-963-7647
WEBからのご予約は、下の『予約をする』ボタンからお問い合わせフォームへとびます、フォームへお名前、連絡先等の必須項目と来場時のご予約希望時間をご入力ください。