2020年から増えてきた、ご要望の一つに小屋裏エアコンと床下エアコンがあります。今日は小屋裏エアコンと床下エアコンについて解説します。
小屋裏エアコンと床下エアコンは、小屋裏スペースに冷房エアコン(夏用)を設置し、床下スペースに暖房エアコン(冬用)を設置して最大2台のエアコンを使って空調をコントロール手法です。
小屋裏エアコンと床下エアコン特徴は、冬は床下エアコンから温風を送り床下から暖め室内を快適温度に調整し、夏は小屋裏エアコンから涼風を送り、屋根からの輻射熱で表面温度の上昇を抑えながら、家全体をゆっくり冷やす空調方法になります。
なので、『エアコンの風が苦手』『冷え性で足元が冷える』方におすすめな空調コントロールの方法です。
しかしこんな方には・・・
おすすめしません('ω'乂)
・夏、冷房を20度以下の温度設定で室内を肌寒くしたい方。
・暑がりでエアコンの冷房の冷気がお好きな方。
・冬、ファンヒーターから出る温風がお好きな方。
床暖房と床下エアコン暖房の違い
冬、床下に電熱線パネルや温水配管等の熱源を組み込むことで、床から温める暖房設備で床暖房があります。
同じ床下から温める【床暖房】と【床下エアコン暖房】を比較した際メリットとデメリットは
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床下エアコン暖房のメリット
・初期導入費用が安い
・無垢のフローリングが使用出来る
・エアコンの温風を感じない
・流通している機種を使用するため、故障や交換時の費用が抑えることが出来る
床暖房のメリット
・キレイな空気を保ちながら足元から部屋を暖めてくれる
・ペットや小さい子供がいても安心して使える
・高気密高断熱の性能がなくても設置可能
・新築、リフォームどちらでも施工対応が可能
床下エアコン暖房のデメリット
・一定以上の住宅性能が必要になる(高気密高断熱住宅)
・断熱性、気密性、日射取得、適切なエアコン能力の選定と運転方法を理解していないと、暖房費が高くなったり温度ムラができたりする
床暖房のデメリット
・初期導入費用が高い
・床暖房用に適したフローリングを選ぶ必要がある
・ランニングコストが不明確 ※熱源が故障した場合にかかる修理費用や光熱費の高騰で高い傾向にある
小屋裏エアコンと床下エアコンに必要なコト
小屋裏エアコンと床下エアコンに必要なコトは、新築時、間取りの検討の段階で、1階と2階の空気を動かすための吹抜や小屋裏エアコンと床下エアコンの設置場所を検討する事。
そして、屋根断熱と基礎断熱の施工が可能か?
快適性を求めるなら...住宅性能は最低でも
外皮性能のUA値なら0.46以下(断熱等級6)の断熱性能と、
実測での気密性能C値0.3以下
更に・・・
空調と換気の設計計画が現場監督や施工する職人さんも理解をしているか?は大切なポイントです。
最後に最も!!重要なことは…
普及している居室上部に設置する壁掛けの空調エアコンの使用方法とは異なるため、適切なエアコン能力の選定と運転方法まで、住まいてさんにも理解をして頂く必要があります。
例えば、暖房用の床下エアコンを夏に使用しない。その理由は、冷たい空気が低い場所に滞るので、夏に床下エアコンを可動すると電気代が無駄になることに加えて、床下の結露のリスクが高まります。
そういったことを含めて、住まいてさんにも理解をして頂く必要があります。
小屋裏エアコン、床下エアコンを選ぶ方
・冷暖房光熱費を抑えたい方
・冷え性の方
・冷風を感じたくない方
・エアコン室内機や室外機で景観や外観を損ねたく方
そんな方に小屋裏エアコン、床下エアコンがオススメです。
備後地域で小屋裏エアコン、床下エアコンの最大2台のエアコンを使って空調をコントロールを検討されている方は、お気軽にご相談下さい♪