すでにご存知の方も多いかもしれません。
2022年10に火災保険の改定が実施されます。
実際に2022年10月1日から火災保険の改定をする会社も多いので2023年3月までに火災保険に加入する際は【火災保険改定前の会社】と【火災保険改定後の会社】を確認することが重要になります。
2022年10月以降、主な改定
①火災保険料の改定
火災保険料改定後の新保険料はどれくらい値上げする??岡山、広島の場合
【新築物件の値上げ平均率】
広島県
・M構造(マンション等) + 4%UP
・T構造(鉄筋・RC造) +14%UP
・H構造(木造建築物等) +16%UP
岡山県
・M構造(マンション等) + 5%UP
・T構造(鉄筋・RC造) +15%UP
・H構造(木造建築物等) +15%UP
【築15年以上の建物値上げ平均率】
広島県
・M構造(マンション等) +10%UP
・T構造(鉄筋・RC造) +21%UP
・H構造(木造建築物等) +22%UP
岡山県
・M構造(マンション等) +10%UP
・T構造(鉄筋・RC造) +19%UP
・H構造(木造建築物等) +19%UP
『M構造』とは・・・
主にマンションなどの共同住宅でなおかつ耐火性が高い建築物になります。
一般的な火災保険は『M構造』は耐火性が高いため、保険料が安くなる傾向にあります。
『T構造』とは・・・
主にM構造の共同住宅以外の鉄筋・コンクリート造建物、レンガ造建物といった建物になります。
T構造も耐火性が高いため、保険料が安くなる傾向にあります。
『H構造』とは・・・
主にM構造、T構造に該当しない建物を言います。耐火構造の確認が木造建築物は「H構造」になります。
構造注意点
木造建築物でも、省令準耐火構造の仕様と設計をクリアした場合の建築物であればT構造として認められる場合があります。
確認ポイントは、『建築確認申請書』に記載の建築物別概要に記載されています。
また、これから建てる方は、契約前に希望する構造の要望として設計士に伝える必要があります。
②契約期間
火災保険改定後は各社10年契約が廃止になり、最長の契約が5年になります。
12年前新築時に10年契約で加入した方は、これから5年契約でその都度更新が必要になります。
③免責の引き上げ
火災保険で不測かつ突発的な事故などに当たる建物及び家財の水濡れ、破損、汚損の自己負担額(免責金額)の引き上げになります。
例えば・・・
改正前の保険
損害額(30万)-自己負担額(3万)=受け取る保険金(27万)
で保険で27万円を負担してもらっていたのが・・・
保険改正により自己負担額が1万~10万円まであり少なくて住む場合もありましたが、
免責の引き上げにより自己負担額が5万円からになりました。
改正後の保険
損害額(30万)-自己負担額(5万)=受け取る保険金(25万)
具体的には、受け取る保険金が減ったり、保険金の請求ができなくなったりするケースが増えることになります。
④加入時期
最後にお伝えしたいポイントは・・・
2022年10月1日からすべての火災保険が改定された新火災保険の①~③になるわけではありません。
各保険会社で改定時期が異なります。
例えば、11月のお引渡しで・・・10月から改定の保険会社で見積もりを取ると改定後の火災保険の見積もりになります。
しかし、12月から改定の保険会社から見積もりを取ると、改定前の火災保険の見積もりで加入することも出ます。
10月以降で年内に加入の方は、10年契約出来る会社もまだありますので、ぜひしっかり吟味してみて下さい。