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備後地域で省エネかつ暖かい家づくり

ナッカデザインが“備後地域で省エネかつ暖かい家づくり』エコハウスの周知活動をはじめてまもなく6年目を迎えます。

エコハウスの最高峰と言えば、ドイツ発祥の高断熱・高気密・省エネの『パッシブハウス』があります

パッシブハウスは、断熱・気密・熱橋・窓・換気の5つの要素の条件があるだけで工法や建材などの指定がありません。

5つの要素のうち一つでも欠けていたり、バランスが悪いとパッシブハウスにならない為、指標になる値の基準があります。

 

・暖房負荷が15kWh/m2以下であること

※冷房負荷については地域によってことなります。福山市の場合は22kWh/m2以下であること

 

・気密性能として50Paの加圧時の漏気回数が0.6回以下であること

(C値換算約0.2c㎡/㎡以下)

 

・一次エネルギー消費量(家電も含む)が120kWh/m2以下であること

 

2016年に比べると断熱性能は広く認知されました。しかし、高い断熱性能だけでは、不完全な高性能住宅になってしまいます。

例えば、高断熱で気密性能が低いと室内から壁に向かって空気漏れと湿気移動が生じ、壁内に水蒸気が移動し、壁内結露が起こり、数年後に断熱材の性能を悪化させてしまいます。

しっかり気密・断熱施工しても、熱橋からの熱の移動が多い場合も、不完全な高性能住宅になってしまいます。

 

断熱・気密・熱橋・窓・換気の5つの要素とバランスが取れていることが省エネで暖かい家づくりの基本です。

 

 

エネルギーのあり方と使い方を暮らしに取り入れる

かつて日本のエネルギー資源自給率でトップだった石炭は、1870年代に採掘が始まり、1941年にピークを迎えました。

1950年代には、中東やアフリカで相次いで油田が発見されたことで、1960年代からは大量に安く供給出来るエネルギー資源で原油を輸入する時代が続いています。

原油のおかげで私たちの暮らしに必要なエネルギーが確保されています。

 

(注)エネルギー自給率には原子力を含む。
出典元:中国電力『日本を取り巻くエネルギー事情』https://www.energia.co.jp/energy/energyjijyou/より

 

しかし、『SDGs 2030年に向けた取り組み』で、エネルギーのあり方と使い方に変化が起きています。

グラフカラーのグリーン『新エネ等』は太陽光発電,風力発電,廃棄物発電,バイオマス発電にあたります。これらは二酸化炭素の排出が少ないクリーンなエネルギーとして増えつつあります。エネルギー源の性質で①再生可能エネルギー、②リサイクルエネルギー、③従来型エネルギーの新利用形態など大きく3つのカテゴリーに分けられます。

 

 

 出典元:https://www.kajima.co.jp/news/digest/aug_2001/tokushu/index-j.htm『特集:新エネルギー最前線』より

 

私たちの暮らしでも、今使っているエネルギーがどのようにして作られてるかを知り、エネルギーを使う、生活必需品である家電や車、家(住まい)にどれくらいエネルギーを消費しているかを知る時代になっています。

家(住まい)は『高気密・高断熱』から、次のステップ『省エネ・カーボンニュートラル』時代を迎え、その先の『リノベーション・リサイクル』についても見据えて選択する必要があります。

 

 

ナッカデザインでは、このように永く住み継がれる家や住まいのために、毎月エコハウスやエコな暮らしについての情報発信をしています。

他の記事と見分けがつくように、トップイメージは画像が同じで、毎月タイトルが変わります。こちらの記事にも注目していただけると幸いです。