今回から『なぜ高性能な家が増えてきているの??』シリーズが『Eoc HOUSE&Eco LIFE』へとシリーズタイトル変更し、
時事の情報発信(エコハウスに関連するNEWSトピックス)とエコハウスについて記事を毎月書いていきます。
今月のエコハウスに関連するNEWSトピックス
【脱炭素化社会の取り組み 政府が新築住宅に太陽光パネル設置の義務化をすすめるか検討を始めた】
住宅新報記事
https://www.jutaku-s.com/newsp/id/0000047330
→日本列島は日射が少ない地域や、冬場になると日射が減るなど地域によって気象特性がことなります。
私たちが住む福山は年間の日射量が多い地域(日射地域4区分)になるので太陽光パネル発電に適した地域になります。
日射地域1、2区分になると日射量が少ない地域なので全国一律の義務化はなさそうですが…気になる議題だったのでご紹介。
【温室効果ガス削減目標を26%から46%に引き上げ】
首相官邸HP
https://www.kantei.go.jp/jp/99_suga/actions/202104/22ondanka.html
日経ESG
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00005/042600071/
→4月22日に米国主催で気候サミットがオンラインで開催されその後に発表されましたトピックスです。
私たち家づくりにたずさわる上で建築物省エネ法が関係しています。ナッカデザインでは省エネ基準以上の省エネ性能で次世代にむけたの家づくりにいますが、今後の需要と供給の情報収集とエコハウスの記事とも直結する方針の発表だったのでご紹介。
本題!!ナッカデザインのエコハウスについて
私たちが考える省エネルギーなエコハウス(エコハウス)は、ドイツ発祥の省エネルギー住宅(パッシブハウス)の考えをベースに、設計と自然エネルギーを活用しながら必要最小限のエネルギーで温熱環境をつくる住まいです。
今回はエコハウスの基本要素について解説していきます。
ナッカデザインエコハウスの基本要素
・立地、配置、日照条件
・建物の省エネ性能と健康に暮らせる温熱環境
・省エネルギーと創エネルギーのバランス
立地、敷地、日照条件
立地、配置、日照条件をまずあげた理由は、最大限に自然エネルギーを活用するためです。
例えば、冬の暖房費を減らすために、日射取得出来る方角に窓を配置することなどがあります。
周辺環境により日照条件があまり良くない場合は、プランを工夫し、断熱材や窓の建材や設備などによってカバーをしていきます。
建物の省エネ性能と健康に暮らせる温熱環境
建物の省エネ性能は、断熱性能・気密性能・建物一次消費エネルギー量で省エネ性能がどれくらいかが分かります。
断熱性能の値は、Ua値・Q値
気密性能の値は、C値
エネルギー消費量の値は、GJ(ギガジュール)やMJ(メガジュール)※1GJ=1000MJ
これらの値の数値が小さいほど省エネ性能が高い家になります。
2020年4月18日に投稿したこちらの記事もご参考ください。
↓
解説!!住宅性能の値
https://www.nacca-design.com/value-in-performance-20200424/
数値だけでなく視覚的にも省エネ性能がわかる資料こちらもご覧ください。
国内では既に、低炭素住宅やZEH(ネットゼロエネルギーハウス)など、国が定める省エネ水準を満たす住宅は存在しますが、日本の住宅省エネ性能の高い家の普及は他の先進国と比べて遅れをとっているのが現状です。
省エネ住宅トップランナードイツのパッシブハウスとの省エネ性能差があるか下の画像を参照して下さい。
水色のゾーンが日本の次世代省エネH28基準ゾーンが、低炭素住宅やZEH(ネットゼロエネルギーハウス)のクリア出来る基準。
右上の緑色の三角ゾーンが、パッシブハウス・ジャパン推奨ゾーン。HEAT20のG3グレードがこのあたりです。
更にオレンジ色のゾーンが、パッシブハウスゾーン。世界的に高い水準のエコハウスになります。
ナッカデザインでは、今後省エネ性能が高い家が普及することを見据えたエコハウスをご提案のしています。
省エネルギーと創エネルギーのバランス
高い水準の省エネ性能の住宅は、住まいてに様々な恩恵をもたらせてくれます。
・省エネルギー性能が高い家は、少ないエネルギー快適な温熱環境整うことでより健康的に暮らせ医療費のコストを抑えれます。
・外部と内部の境界である断熱気密ラインがきっちり施工されていることで、躯体結露が生じにくくなり住宅の寿命が延びることで、建替えサイクルも延び解体・運搬・最終処分の排出エネルギーが減らせます。
・省エネルギー性能が高い家は快適に過ごすために必要な空調の電気量が抑えれ、創エネ設備の太陽光パネルなどの枚数が減らせ、自宅消費分の最小数の太陽光パネル=パネルの初期投資費用とメンテナンス維持費も抑えることができます。
・省エネであれば、エアコンや太陽光パネルの交換台数や交換枚数を減らせることで処分・リサイクルにかかるコストや排出エネルギーが減らせます。
高性能住宅とエコの繋がりについて文章でまとめれ切れない筆者のため、長めの箇条書きとイメージイラストの伝え方でスミマセンm(_ _)m
最後に…自宅消費のエネルギーを太陽光パネルなどで創エネをするためにも
ご家庭で出来る日射遮蔽や日射取得など省エネ習慣に加えて、住宅の基本省エネ性能を考え太陽光発電システムや太陽熱給湯を維持していくコストも考えながら住まい・暮らし方の工夫がこれからは必要になってきます。