今回の検証テーマは、
『エアコンを未稼動。昼間の日射取得のみでどこまでリビングの温度をあげれるか??』をやって行こうと思います。
検証にあたっての条件:暖房器具は使わない。自然の力のみで室温をあげていくこと。
こちらの検証結果がでました。
検証結果
HEAT20 G2グレードの家で、日照時間が8時間位あれば、エアコンを使わずに日射取得のみで、昼間の最高室温20度から16.5度まではキープすることが出来る。
こちらの詳細は下記の説明をご覧ください。
ナッカデザインの平屋モデルハウスの日射取得をしていた窓はYKK APの330と430の窓になります。
太陽の光が差し込む時間帯にはLDKの3枚の窓と寝室の窓から日射取得をしていました。
一番日射取得が出来た2021年11月17日のデータを紹介します。
11/16.17の天気予報は一日を通して『晴れ』
朝8:30頃の温湿度計のデータ
・室内温度15.9℃ ※前日の夕方16.2℃から-0.3℃下がった
・室内湿度42% ※加湿無しの状態
・屋外温度7.7℃ ※日の出から約2時間経過
・屋外湿度90%以上
この日の目的は最低室温の目標値を確認の為、表面温度を計測することでした。
17日朝、その他の室内の表面温度14.8℃~17.8℃の記録はスライダーでご紹介します。
気になる方は20枚あります。どうぞご覧ください。
↓
表面温度を計測して、わかった事は自然エネルギーのみで最低室温目標18℃は少し厳しいということが判明しました。
その理由は、室温は壁、床、天井の表面温度が影響しているからです。
詳しくはこちら↓
『解説!!断熱性能の違いについて』のブログをご覧ください。
日射取得だけの自然エネルギーだけでは室温をキープするのは難しいと判断し、実は…第一種換気システムの力も少しお借りしました。
何をしたかというと、16日~19日の4日間。
正午から18時までの間、室内より屋外が暖かい時間帯に外の暖かい空気の熱を頂きました。
言葉では少し変わりにくいと思うので画像を使いながら解説させていただきます。
快適な空気を十分に取り入れる
室内温度と外気温度が逆転するタイミングでしっかり換気を行うことで室内に暖かい空気を取り入れる。
朝は、室内の温度の方が高いので、一番外気を入れたくないタイミングです。
10時、室温より外気温が高くなりましたが、入れるのは悪くないけど…ベストではない。
正午、なんとこの日は最高気温より高い外気温になっていました‼(笑)これがベストです!!
18時、屋外が室内より低くなったので、換気ゴールデンタイム終了です。
窓からの換気でもOKですが・・・
第一種全熱交換換気システムがあるモデルハウスでは、屋外の空気を給気する際に、フィルターを通してから室内に入ってきます。
そのため、虫や花粉、砂ぼこりの侵入を防いでくれます。
本体内部では、屋外の空気をフィルターに通す以外に、室内から排気として出る空気の熱と屋外から給気する空気の熱を交換しています。
今回の正午場合、屋外温度が27.5℃。室内温度19.8℃。の外の空気の温度が高いので室内に取り入れた方がいいという考えです。
ちなみに、換気システムを通した場合の熱交換の計算は
(室温19.8℃+屋外27.5℃)÷2×熱交換率90%=熱交換した給気温度21℃位
日射取得以外に換気も行ないました。
そのおかげで11月21日までは16.5℃以上をキープしていたのですが・・・
11月22日 月曜日の朝方から振り続けた雨のおかげで、11月22日は日射取得全く出来ず
11月23日 朝の温度計↓
気象庁のデータを見ても11月上旬から中旬のような日射取得(日照時間が短い)も見込めない為、自然エネルギー蓄熱検証は終わりました。
モデルハウスは、人や家電等の熱を放出するモノが室内にないので、短い期間でしたが自然エネルギーのみで蓄熱することが楽しめました。
そして、現在モデルハウスは再びエアコンが可動し始めました。
エアコンの設定温度20℃でLDKの室温やその他の部屋の室温、蓄熱状況と1ヶ月の電気代などもまた続いてお知らせしていきます。